みなさんは「設備」と「残置物」の違いについては分かりますか?

賃貸物件には、エアコンや温水洗浄便座、コンロなどが「設備」として記載されていることが多くありますが、中には同様のものが「残置物」として条件に記載されている場合があるのです。

今回は、その意味合いや違いについて詳しく解説していきます。

 

設備はオーナーさんの持ち物

設備として記載のあるものに関しては、全てオーナーさんの持ち物になります。先ほども紹介しましたが、例えば、エアコン、温水便座、ガスコンロ、照明などです。

仮に部屋を借りる人が、自分が今持っているものを今回借りる部屋に持ってきて使いたい、と思ったとして例えば温水便座を交換したとします。しかし、元から付いていた便座はオーナーさんの所有物なので勝手に捨てたりしてはならず、部屋を解約する時まで保管しておき、出ていくときには元に戻さなければいけません。そのため、様々な部品も含め、外したものはまとめて保管しておきましょう。

たまに設備で、冷蔵庫や洗濯機、テレビなどがついている家具家電付きのお部屋もあります。

短期間の1ヶ月~1年以内程度の転勤や長期出張であれば家具家電付きも便利ですが、一般の賃料よりももちろん家具家電のレンタル分毎月数万円高くなっているので、転居スタイルにあった設備がついているお部屋を見つけるのが良いでしょう。

設備が故障したら?

生活をしていれば必ず起こってくるのが、あらゆるものの故障です。設備として部屋についているものの故障に関しては、故意に壊したり不注意で壊してしまったもの以外は一般的にオーナーさんが修理または、交換してくれるケースがほとんどです。

そこで注意してほしいのは、設備はオーナーさんの持ち物なので、勝手に修理を依頼したり、勝手に新しいものに交換したりしてはいけません。必ずオーナーさんもしくは管理会社に連絡をして、手配してもらえるよう依頼しましょう。

もし勝手に自身で修理を依頼した場合は、かかった費用をオーナーさんに負担してもらおうとしても受け付けてもらえない可能性がありますので十分に注意が必要です。

 

残置物は前入居者の置いていったもの

残置物とは前にその部屋に住んでいた人が、自分で買って使っていたものをそのまま置いていったもののことです。つまり、オーナーさんの持ち物ではないので、使うなら使っていいですよ、使わないなら捨ててもいいですよ、ということです。

そして設備と違うのは、残置物に関しては壊れたりしてもオーナーさんは修理したり新しいものと交換したりはしてくれません。自分で修理するか新しく買い替えるなりしなければならないのです。また少し使って壊れた場合でもその処分代は自分で支払う必要があるので、例えば、10年以上使っていたと思われる古いエアコン等は注意が必要です。

残置物が不要の場合は、申し込む時点で相談事項として、オーナーさんに残置物の撤去を依頼してみるというのもひとつです。

 

まとめ

以上のように、設備と残置物は全く違う性質を持っているため、部屋を探す際にはよく注意して見るようにしましょう。

契約をする際にもよく確認が必要です。不動産会社に事前にチェックをして、設備と残置物を明確に分けて考え、不要な残置物はオーナーさんに撤去してもらえるか前もって確認しましょう。