賃貸物件では、契約する際にまず必要となる様々な初期費用というものがあります。礼金や敷金のほか、仲介手数料、火災保険料、保証会社利用料などなど・・・

その中に、最近は室内清掃料金やルームクリーニング料金などという項目がある物件があります。これは一体なんなんでしょうか?

今回は、このルームクリーニング料金について詳しくお話ししていきます。

 

そもそも初期費用にかかる内容とは?

まずはじめに、様々な初期費用の各項目がどんな費用なのかについて確認していきます。

礼金

礼金とは、部屋を借りる際にオーナーさんへお部屋を貸してくれてありがとう、という意味合いで支払うお礼金のようなものです。物件によって異なりますが、通常は賃料の1か月分~2か月分くらいが相場です。

敷金

敷金とは、部屋を借りる際にオーナーさんへ預ける預け金になります。預け金なので解約の際に返金されるのですが、たいていは退去後のルームクリーニングの費用としてかかった料金を精算した差額が戻ってきます。

通常は賃料の1か月~2か月くらいを預けるのですが、ペットがいる場合などは通常の敷金プラス1か月~3か月分を預ける場合が多いです。

仲介手数料

仲介手数料とは、物件を紹介してくれて契約を行ってくれた不動産会社へ支払う料金です。通常は、賃料の1か月+税が一般的です。

火災保険料

火災保険料とは、物件を借りている期間中かけておかなければいけない保険になります。万が一火事を起こしてしまったりした際に保障してもらうために必ず入らないといけません。一般的には、契約の際に不動産会社やオーナーからこの保険に入ってくださいと言われるケースが多いです。

保証会社利用料

最近は、連帯保証人の代わりに保証会社の利用が必須の物件も増えてきました。保証会社を利用するためには、初めに初回保証料を支払う必要があり、保証会社によって賃料等の40%~100%がかかり、毎年の更新費用も必要です。

 

ルームクリーニング費用って?

では、ルームクリーニング費用とはなんなのでしょうか?ズバリ、退去時の部屋のクリーニング費用のことです。あれ?さっき、敷金の時に言ってたやつと同じじゃない・・・と思いますよね。そうなんです、同じなんです。

ではなぜ、敷金とは別にルームクリーニング費用を初期費用として支払うようになったのか、、、それは退去時のトラブルを無くすためなんです。

以前は、預けた敷金からクリーニング費用が引かれて借主に返金されていたのですが、その内訳が不明瞭だったりしてトラブルとなることが多かったため、契約する前から部屋のルームクリーニング料金としてこれだけの料金がかかりますよ、と提示しておくことでトラブルを回避できるようにしたのです。

そのため、何もなければ初めに支払ったルームクリーニング料金だけで退去でき、敷金はそのまま戻ってきます。万が一、破損したものがあった場合や、通常のクリーニングで落とせない汚れを付けてしまった際の特殊クリーニングが必要になった場合などは、預けた敷金からかかった費用が精算されることになります。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。退去時のルームクリーニング費用は必ずかかる料金です。初期費用として先に支払うか、退去時に敷金から精算されるかの違いになると考えればわかりやすいと思います。

また、初期費用には今回紹介した基本的なもの以外にも物件によってはいろんな項目があるので、分からないことがあればきちんと確認して納得してから契約するようにしましょう。