物件を探したことのある人なら、一度くらいは目にしたことがあるであろう「ルーフバルコニー」という言葉。
ベランダと何が違うのか?そんな疑問を持ったことはありませんか?
そこで今回は、ルーフバルコニーとは何か、またルーフバルコニーの活用の仕方や注意点などについてまとめて紹介していきます。
目次
ルーフバルコニーって何?ベランダとの違いは?
まず、ベランダとは外に張り出したスペースのことを言い、屋根が付いているのが通常です。対してバルコニーというのは、屋根のない屋外スペースのことを指すのです。
そしてルーフバルコニーというのは、通常のバルコニーよりも面積が広く、階下の屋根にあたる部分を屋外のスペースとして使っているもののことを指しています。
ルーフバルコニーの魅力
それでは、ルーフバルコニーの魅力はどのようなものが挙げられるのでしょうか?
ここでは大きく4つのメリットについてご紹介します。
とにかく面積が広い
普通のベランダやバルコニーと違い、階下の屋根部分が丸々屋外スペースとなっているのでその広さは十二分といえます。どんな風に活用するかはあなた次第です。
部屋が広く感じる
部屋の延長線上にルーフバルコニーが広がっていることで、フロアが外まで続いて見えるので、開放感が得られ、部屋の広さの感じ方がぐんとアップします。
日当たりが良い
屋根がない分、日当たりが良いのもメリットのひとつ。晴れている日は、洗濯物も、布団もまとめて干すことができて気持ちいいでしょう。
外から部屋の中が見えにくくなる
ルーフバルコニーがあることによって、部屋から外までの距離があるため、部屋の中が見えにくくなるというメリットが。部屋にいるときは開放感が得られ、外からの視線は遮ることができるという安心感があります。
ルーフバルコニーの活用法
それでは、具体的にルーフバルコニーはどのような使い方ができるのでしょうか?順番に見ていきましょう。
リラックススペース
テーブルやゆったり座れる椅子など置き、朝のコーヒーを楽しんだり、優雅にティータイム、夜には夜景を見ながらお酒をたしなむような、そんなリラックススペースとして使えます。
ガーデニング
広いスペースを生かして憧れだったガーデニング、そんなことも可能です。きれいな庭園を造るのも夢じゃないです。しかし、災害時の避難経路としてルーフバルコニーが使われることもありますので、プランターの置きすぎなどには気を付けましょう。
ビニールプール
小さなお子様がいれば、夏にはルーフバルコニーでビニールプールで遊ばせることもできちゃいます。ただし、水を流す際には排水口に流すなど、水漏れ対策はしっかりと。階下の住人とトラブルにならないよう、注意が必要です。
お友達を呼んで花火鑑賞
場所によっては、夏に花火が見れたりするので、わざわざ人ごみに出かけることもなくお友達を呼んでの花火鑑賞をしたり、お酒やお食事を楽しむなんてことも。ただし、階下が部屋であることを忘れずに、大きな声やにおいなどにも配慮して楽しみましょう。
ルーフバルコニー、実際のところとは
ここまで、ルーフバルコニーの魅力や活用の仕方などについてお話してきましたが、実際のところの使い勝手などはどうなのでしょうか?
そこで、次はルーフバルコニー使用に関する注意点や、ルーフバルコニーの物件に住んだことのある経験者達の話も交えて、ルーフバルコニーの実態を探っていきます。
マンション規約がある
ルーフバルコニーは自身の専有部分ではなく、マンションの共有部分になりますので、規約を守らなければなりません。
例えば、火器の使用(花火やBBQなど)、ペットの放し飼い、喫煙を禁止していたりすることもありますし、災害時の避難経路になっている可能性もありますので、物を置きすぎたりしないようにするなど、細かい規則がありますので必ず確認をしておく必要があります。
使用料がかかる可能性がある
ルーフバルコニーは先ほども既述したように、マンションの共有部になるため、別途使用料がかかる場合があります。物件によって異なるため、決める前にきちんと確認しておくとよいでしょう。
定期的な掃除が必要
ルーフバルコニーは月に1回程度の掃除が必要です。特に気を付けたいのが排水口の詰まりで、これが原因で雨水やルーフバルコニーで使用した水が排水されず、階下に漏れてしまったりといったことが起こります。ガーデニングをする人などは注意が必要です。
経験者の話
家庭菜園をしていると、それを目当てに鳥がやってきてフンなどをするのでその掃除が大変です。また、そのせいで布団も被害にあってしまいます。でも開放感はすごく良いです。
強風がすごい
物件によっては風が強いこともあるようなので、工夫が必要かもしれません
経験者の話
強風がすごくて、洗濯物を干すのも難しく、布団も飛ばされてしまう危険があり干せません。ガーデニングもとても難しい・・・ルーフバルコニーは吹きさらしの屋上です。隣接した部屋に開放感は与えてくれるけど、地上の庭園とは違います。
経験者の話2
採光や眺望を考えると普通のバルコニーよりメリットがある。でも台風の時には物が飛ばされてしまい、今は何も置いていない。
あまり使わない
はじめのうちはあれこれ夢が膨らむものの、しばらく経つとあまり使わなくなる場合もあるようです。
経験者の話
当初は子供とプールで遊んだり、テントを張って疑似キャンプごっこをして楽しんだが、最近は使わなくなった。でも、なければないで困るし、部屋が狭く感じる気がする。
経験者の話2
以前住んでいたけど、共稼ぎでほとんど使わなかった。専業主婦でガーデニングをしたり、子供を遊ばせるなら価値があるかもしれない。
まとめ
以上、ルーフバルコニーについていろいろお話してきましたがいかがだったでしょうか?
良さだけでなく、気をつけなばならない部分もあるのだと思いますが、ルーフバルコニーの魅力について多くの方が感じているのは、お部屋からの開放感が大きいのではないかと感じました。
ルーフバルコニー付きのお部屋を検討している方の参考になれば幸いです。