部屋を借りるときには、まず不動産会社に問い合わせ、次に内見という運びになることが多いと思います。
でも、内見ってとりあえず見に行ってみて雰囲気を感じればいいの?実際にすべきことがよくわからない、なんて方も多いのでは。
そこで今回は、内見する際にやっておいた方がいい、「採寸」についてお話していきます。どこを測ったらいいのか、採寸方法や注意点などをまとめてご紹介していきます。
目次
どの時点で採寸するのか
採寸ってどこのタイミングですればいいの?入居してからでもいいんじゃない?そんな風に思っているあなた。甘いです。採寸は、内見に行った初回にしっかりと行いましょう。
それはなぜか?内見に行って、この物件は借りることはないな、と思った部屋の採寸をする必要はありませんが、気に入った、申し込みしよう、そう思った部屋なら、初めの時点でしっかりと採寸をしましょう。
あとで詳しく紹介していきますが、採寸をしていないと、自分が持ってこようと思っている家電や家具などが入らない可能性があります。それを回避するため、最初にしっかりと採寸しておくことが肝心なのです。
また、申し込みをしてから、あとでまた採寸のための内見をさせてもらえばいいや、と思っているあなた。内見は、不動産会社やオーナーの立ち合いが必須です。その理由として、万が一内見の際に何か壊してしまったり、壁や床などに傷をつけてしまったりと、そういうことがないとも言い切れないためで、申込者だけで部屋に入るということは基本的にはできません。
そのため、採寸のための再内見をするには、不動産会社やオーナーの予定を押さえなければならず、希望日時に行けるかどうかはわかりません。それに、初めに採寸しておけば二度手間になることもなく、再内見に割く時間を、新しい部屋にかけるカーテンを選びに行ったり、新しい家電を見に行ったりする時間に充てることができるのです。
どこを採寸するのか?
では、具体的にはどこの採寸をしたらいいのか?隅々まですべてというのは大変ですので、必要最低限かつ、重要な個所の採寸すべき場所についてご紹介します。
窓
カーテンをかけるために、窓の大きさを測ります。プライバシーを守るためにも、カーテンは入居後すぐに必要になりますので、事前にサイズを測っておき、入居に間に合うよう準備しておきましょう。
どのように測ればいいか?カーテンをかける必要のある窓には、カーテンレールが付いていますので、その場合の測り方についてご紹介します。下記リンク先に詳しい採寸方法が記載されていますので、ぜひ参考にしてみてください。
カーテン・じゅうたん王国.“採寸方法”.2020-03ー03
冷蔵庫置き場
それぞれ部屋によって、冷蔵庫置き場としてのスペースがあるのでそこを測ります。場所によっては、右開き、左開きが制限される可能性もあります。また、放電スペース確保のため、左右1センチ、上部5センチ、扉を90度開くために壁との間に3.5センチ程度の距離が必要になります。
洗濯機置き場
洗濯機置き場には、洗濯機パンという台があるので、そこの大きさを測ります。また、水道の蛇口までの高さを測るのも忘れてはいけません。洗濯機パンだけ測って、蛇口までの高さを測り忘れたせいで、高さが合わなかったということもありますのでご注意を。
玄関ドア、部屋のドア
各ドアの幅と高さは、家具や家電等の搬入の際にとても重要です。ドアノブや扉が簡単に外せるものならいいのですが、難しい場合はドアノブも出っ張った部分を踏まえて測りましょう。
エレベーター、階段
上記同様、搬入の際にエレベーターの幅や、エレベーターがない場合は階段の幅なども重要です。
キッチン回り
特にガス台を自分で設置するタイプの場合、そのサイズを測りましょう。ガスコンロには、幅約60センチの標準タイプと、幅約56センチのコンパクトタイプの2種類があります。60センチ以上か以下かチェックし、ガスソケットのサイズも測り、念のため、写真も撮っておくとお店で相談しやすくなりますので良いでしょう。
寝室
ベッドが置ける大きさかどうか、レイアウトを考える上でも測っておくと良いでしょう。
下記リンク先に詳しいベッドサイズについてなど記載されていますので、参考にしてみてください。
スタイリッシュルーム.com.“ベッドのサイズ一覧表&各サイズに合う人・お部屋に合う大きさの選び方”.2020-03-03
採寸方法は?
採寸方法も様々です。自分に合った、好きな方法で測りましょう。
メジャー
一番スタンダードで、確実な方法です。メジャーを持っていない場合は、事前に不動産会社の担当者に貸してもらえないか連絡をしておきましょう。間取り図などに直接書き込んでいき、高さ、幅、奥行きなどが分かるようにメモするようにしましょう。
スマホアプリ
最近はスマホアプリでサイズを測れるものがあり、それを活用するのも一つの手です。しかし、多少の誤差が出るようなので、大まかにサイズを測る場合には便利かもしれません。
基本的にはメジャーでしっかりと測ることをおすすめします。特にカーテンなどは、数センチの違いで大変なことになりますので、間違いが無いよう、確実に採寸しましょう。
内見時間はどれぐらい?
だいたい、一部屋30分~1時間くらいが目安です。
物件によりますが、内見時間が予約制のところなどは30分単位で決められているため、いつまでも内見していられないこともあります。
その可能性も踏まえて、見るべきポイントや、採寸するべき場所、写真を撮る場所などを事前に決めておき、スピーディーに漏れなく内見ができるようにしておきましょう。
内見前の事前準備
すべて新しく買い揃えるつもりならいいのですが、大抵は、今持っている家具なり、家電なりを新居でも使おうと思っている方が多いかと思います。
その場合、事前にその家具、家電の大きさを測っていくことが重要になります。特に家電の場合は、洗濯機や冷蔵庫など、手持ちのものが新居には入らない場合も大いにあり得ます。その際には、内見した物件をあきらめるか、持っている家電を買い替えるかの二択となり、決断もしやすくなるでしょう。
ベッドや収納タンスなどは解体して小さくできるのかなども確認が必要です。
写真はたくさん撮っておく
昨今はほとんどの方がカメラ付き携帯電話やスマホを持っていることと思いますので、写真はできる限りたくさん撮っておきましょう。
しばらくすると、意外にも記憶は曖昧になっていき、トイレの上って収納の棚あったっけ?キッチンの下の収納どんなだっけ?コンセントはどこの位置に何個あったっけ?部屋のライトあったっけ?などなど、具体的に住むことを考え出すと気になることが思い出せなかったりします。
それを防ぐためにも、あらゆる場所の写真をたくさん撮っておくことをおすすめします。
まとめ
いかがでしたか?内見時に行う、採寸のポイントや注意点についてなどをご紹介しました。
・採寸は最初の内見時に済ませる
・内見前に、持っている家電や家具のサイズを測っておく
・内見するときは、窓、冷蔵庫置き場、洗濯機置き場、各ドアなど最低限必要な個所の採寸をする
・メジャー、スマホを忘れずに持っていく
上記についてしっかりと確認して、内見する際に最大限の情報を集められるよう準備しておきましょう。時間とお金を無駄にしないためにも、良い部屋を選び取るためにも、あなたの心がけがとても大切です。