事業用物件で良さそうな物件が見つかっても、賃料やその他の条件などで難しいかもしれないと思うことがありますよね。
そんな時はどのように交渉すれば、うまくいきやすいのでしょうか?コツなどはあるの?
今回はそんな疑問についてお話していきます。
目次
まずは自分の希望条件をしっかりと持つ
まずは自分の希望条件をはっきりさせましょう。
①価格
②エリア
③広さ
この3点を決めて、自分の事業形態と共に不動産会社に条件を伝えます。
伝えた条件によって提案される数件の物件の中から細かい条件をすり合わせていきます。細かい条件とは、「絶対に外せない条件」「あれば嬉しい条件」「妥協できる条件」などです。
不動産会社の担当者といろいろと話し合っていくうちに、自分ではこだわっていた条件がそれほど重要でなくなる可能性も多々あります。
例えば駐車場が必須と考えていたけど、近くのコインパーキングを利用することで月極駐車場の料金とさほど変わらなく利用できることが分かった、などです。
不動産会社は地域のことに詳しいので、条件をはっきりさせた上で街のことや、様々なことを聞いたりアドバイスをもらったりして、良い物件を探しましょう。
節度のある交渉の仕方とは
事業用では必ずと言っていいほど起きる賃料などの交渉ですが、そもそも募集している賃料もそれなりの理由や根拠をもってつけられている価格になりますので、あまり気軽に交渉はしないようにしましょう。
基本的な交渉のタイミングとしては、申込時に相談するのが望ましいでしょう。申込時には、自分の身元をオーナーさんに明かすことになりますし、こういう理由で、この相談金額でならぜひお借りしたいと提示することで交渉する最低限の礼儀を尽くします。
断られることももちろんあると思いますが、中には、賃料は難しいが保証金を減らしてくれる、フリーレントを付けてくれるなどの代案を提示してくれることもあるでしょう。
当然のことですが、申し込みをして審査が終わった段階や、契約前になって賃料の値下げを言い出すのはとても失礼ですので絶対にしないよう注意してください。
交渉の印象を良くするには?
ここでポイントなのが、自分の要求ばかりを押し通さないということです。
結構多いのですが、賃料は下げてほしいし、保証金も減らしてほしい、賃料発生日は2か月後が良いなど、ひとつだけでなくいくつも要求をする方がいます。それではオーナーさんへの印象は悪くなってしまう一方です。そうならないためにも、要求は一つか、多くても二つまでに抑えましょう。
そして、その代わりに・・・という形で、契約を早めに行うことを伝えます。オーナーさんとしては、早々に契約が締結すれば安心なのです。逆に契約がしばらく先の予定だと、いつ別の物件に心変わりして契約はしないと言い出すかもしれないと不安になるものです。
そのため、申込時に交渉したい内容を書く際には、契約締結希望日の欄に申込時からできるだけ早めの日時を書くと印象が良くなる可能性があります。
例えば、「賃料発生日は来月中旬予定だけど、契約だけは今月中にします!」といったようなことです。
相手が要求に応じてくれるなら、こちらも誠意を見せますよ、という気持ちを伝えることが大事です。
相手の立場を思いやる
どんなことにも言えますが、自分の利益ばかりを考えて行動や発言をするのは望ましくありません。
オーナーさんとは入居後も長らく付き合いが続いていくのですから、最初の印象は大事にしたいものです。
入居後の賃料交渉のタイミングは更新時などになりますが、日ごろからオーナーさんとの関係を良好にしておけば、値下げの相談に応じてくれる可能性もあるかもしれません。
相手を不愉快にさせない心遣いが、自分にも返ってくるものです。
まとめ
いかがでしたか?今回ご紹介した内容を見て、交渉のタイミングや、マナーについてぜひ参考にしていただければと思います。
・交渉は申込時に!
・交渉の代わりに契約を早くする!
・オーナーさんとの関係は良好に!
以上を心にとめて、物件を探してみてくださいね。