引越しをする時に気になるのが引越し先の挨拶問題。今時、挨拶ってしない方が逆に良いの?みんなどうしてるんだろう?と疑問に思う方もいるのでは。

基本的には挨拶はした方が今後のご近所付き合いを考えれば良いのですが、どのように挨拶をすれば良いか?手土産はいるのか?挨拶の時の注意点についてなど、分からないことは意外と多いものです。

そこで今回は、引越しの挨拶の様々なことに関して参考になる話をご紹介していきます。

 

必ず挨拶をした方が良いケース

戸建てやマンションを購入した場合は、基本的にはそこに長く住むことが考えられ、何かあってもそうそう引っ越せない事が多いはず。そのため、ご近所づきあいは自ずと大切なものになってきますので、良好な関係を保つためにも初めの挨拶はきちんと行った方が良いです。

また、購入して住む場合に関わらず賃貸でも、音に関することはご近所トラブルで一番よく起こる問題ですので、子供がいる場合ピアノなどの楽器を弾く場合などは、必ず「ご迷惑をおかけするかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。」としっかりと挨拶することが重要になってきます。

 

挨拶を避けても良いケース

単身者用の1Kマンションなどの場合は住民の入れ替わりも多く、また女性の一人暮らしの場合も防犯の面で挨拶を避ける人も多いようです。

このような事情で引越しの挨拶はしなくても、廊下やエレベーター、ゴミ出しの際などに住人と会ったときには軽く挨拶をするくらいのマナーの心をもって生活しましょう。

 

挨拶のタイミング

引越しの挨拶のタイミングは意外と難しいもの。引越し当日に挨拶できればベストですが、引っ越し作業は何かとバタバタと忙しく、挨拶まではできない可能性も。そのため、一般的には引越しの翌日からだいたい3日以内くらいには挨拶をしておくのが良いとされています。

しかし、引越し当日に何回も部屋の出入りをしているとお隣さんとバッタリ顔を合わせることも。そんな時は一言、「隣に引っ越してきた○○です。引越しが落ち着いたら改めてご挨拶に伺います。ご迷惑おかけします。」と挨拶しておきましょう。

時間帯としては、早朝や夜遅くは避けるべきで、相手の迷惑にならない時間を考え昼食や夕食をとるような時間帯は避けた方が良いでしょう。もし留守だった場合は、平日のあまり遅くない夕食の終わった後くらいの時間、もしくは週末などの午後に改めて挨拶に行きます。その際には、「遅くに申し訳ありません。」「お休みのところ失礼します。」と相手を気遣う一言を忘れずに。

手土産は何が良いか

挨拶に行くときには、何かしらの手土産を持っていきましょう。値段はだいたい500~1,000円くらいが目安です。相手が気兼ねなく受け取れるくらいの価格が良いです。

品物は日用品やお菓子、お茶などのちょっとしたものを用意しましょう。食べ物の場合は、日持ちしないものは避けてください。また、「御挨拶」の熨斗を付け、下には自分の名前を入れて渡します。

何度か挨拶に行っても留守の場合は、ポストに手紙を投函するのが良いでしょう。ドアノブに手土産と一緒にかけておくというのも一つの手ですが、万が一の紛失の場合も考えるとポストの方がベターです。ポストに入れる場合のことも考え、手土産はあまりかさばらない小さめのものの方が良いかもしれません。

 

どの範囲まで挨拶するか

戸建ての場合は「両隣と前の三軒」が基本です。自治会などで会う機会もありますので、初めの挨拶で良い印象を持ってもらえるようきちんとしておきたいですね。

マンションやアパートなどの集合住宅の場合は、左右上下の部屋に挨拶に行きましょう。左右隣の部屋の住人とは顔を合わせることも多いですし、階下の住人には生活音などで迷惑をかける可能性も高いので必ず挨拶をしておきます。上階の住人にも挨拶をしておくことで、階下の自分たちの存在を認知してもらい生活音などの配慮を促すことができます。

 

挨拶の際の注意点

挨拶で大切なのは相手に良い印象をもってもらうことと、相手を気遣うことの2点です。そのため、挨拶の時間は相手に負担とならないよう、自己紹介程度にしておいて極力短めに済ませましょう。

また、オートロックのマンションなどの場合は、直接玄関先のインターフォンを鳴らすと相手も不安を感じる可能性があります。少し手間ではありますが一度エントランスに出て、そちらからインターフォンを鳴らす方が相手にも安心感を持ってもらえます。

しかし、どんな人が住んでいるのか分からないのが引越しの挨拶の難しいところ。何度か尋ねてみても留守の場合は、その後何度もしつこく訪問しない方が無難です。生活パターンが違うだけの場合もあれば、あえて居留守を使いあまり周りとコミュニケーションを取りたくないと思っている住人の可能性もあるからです。

 

まとめ

いかがでしたか?少しは参考になったでしょうか。

挨拶は様々な場面においても基本とされていますので、引越しの際もできればきちんとしておきたいもの。いつ何時、災害や事故などでご近所の助けを借りることになるかもしれませんし、お互いどのような人が住んでいるのか分かれば安心もできます。

快適な新生活を送るためにも、初めが肝心です。