さぁ、いよいよ引っ越しシーズンが到来!みなさん知っての通り、2月~4月は不動産の繁忙期です。
進学による新生活を始める学生や、新社会人、転勤するサラリーマンなど様々な節目により引越しをする人がとても多いのがこの時期になります。
そこで今回は、そんな時でも希望の物件を逃さないためにはどうしたらいいのか?そんな、皆さんが知りたいであろうポイントについてご紹介していきます。
目次
2月~4月はスピードが勝負!
まずはこのことをよく心にとめてお部屋探しをしてください。とにかくスピード勝負、迷っていたらそのお部屋はすぐに無くなってしまうということを意識するようにしてください。
あなたが探しているお部屋の条件、何人の人が同じ条件で探していると思いますか?今はインターネットの時代、全国様々な場所から、全国のどんな物件も探すことができるのです。ものすごくたくさんの人たちが、同じような条件のお部屋を探していると思いませんか?
あなたがいいな、と思う物件はみんないいと思うのです。あなたがあんまり、と思うものは他の人が見てもあまり良くないと思うものです。当然ですが、すべて希望通り、パーフェクトなお部屋が見つかることはほとんどありません。そのため、条件の優先順位を明確に持っておくことがとても重要になってきます。
そして、この不動産が動くスピードの速いピーク時においては、その基準に照らし合わせて、スピーディーに決断することが迫られます。それをいつまでも、どうしよう、どうしようと優柔不断になっているとあっという間に他の人に申し込まれてしまうのです。不思議なもので、人間は選べなかったものに執着しがちです。次のものを見ても、選べなかったあっちの方が良かったな・・・そんな気がしてしまうものです。
迷ったときにどうするか決めておく
そうならないためにも、迷ったときにどう決断するかというのを予め決めておくと良いでしょう。
例えば、あなたの希望条件がいくつかあったとします。その中でも、絶対外せない第一条件というのを決めておき、その条件に合っているなら決断すると決めておく。または、いくつかあるうちの3つ条件を満たしていれば決断すると決めておく、などです。
いったん持ち帰って考える・・・そうしたい気持ちはとてもよく分かりますが、その場合は決断したときにはその物件はないものと思った方が良いでしょう。閑散期なら少し時間をかけて考えるのも良いのですが、残念ながら、この時期はそうする時間がほとんどないのが実情です。
最初の物件が一番いい?!
ここでいう最初の物件というのは、不動産屋さんで紹介されたお部屋の事を指します。不動産屋さんに物件の相談をして、そこで出してもらった物件というのは、条件的にもあなたとって一番いいものであるという確率が高いのです。
それはなぜか?不動産屋さんは曲がりなりにも、不動産のプロです。毎日さまざまな物件を見て仕事をしています。おのずと、これは総合的に見て良い物件だからおすすめしたいな、イマイチな物件だからすすめるのは止そう、そういう判断をした上でお客様に紹介するのですから、選りすぐりの好物件と言っても良いわけなのです。
そして、いざ内見してみて気に入ったのならそこで決断するのが吉です。しかし多くの人は、まだ探し始めなのだからと言って、他にも良い物件があるのではないか、さらに良い物件が見つかるはずだと”宝探し”を始めてしまうのです。これをしてしまうと、せっかくのチャンスを逃してしまうことになります。他のあまりおすすめでない物件を見たあとに、やっぱり一番最初のがいいと言っても後の祭り。もう申し込みが入っている、ということがほとんどです。
決断力を上げるには?
では、決断力を上げるにはどうしたらいいのでしょうか?まずは、あなたが物件を探しているエリアでの相場を知り、正しく理解することです。
これが掴めていれば、これくらいの家賃だとだいたいこれくらいの設備の部屋が借りられるな、と見当がつきます。もちろん、同じようなお部屋でも、駅から近ければ賃料は高くなり、駅から離れれば賃料は下がりますが、そういった相場観を身に付けられれば、総合的に見てその物件が条件のいいものなのか、それなりのものなのかといった判断がつきやすくなります。
また、インターネットで探しても自分の希望の条件の物件が全く見つからないので、最後の砦といった感じで不動産屋さんに行く人がいます。でも、実際にインターネットで探してもない条件のお部屋は、不動産屋さんに行ってもないのは同じなのです。この場合、あなたの希望している条件が大変厳しいことを意味しています。今一度、条件を見直してみましょう。
いざ、問い合せをするときの注意点
これまでは、物件を探す前の心構えについていろいろとお話してきました。ここからは物件の問い合わせをするときに、ここに気を付けることで希望の物件を逃さないようにできるかも?!そんなお話しをいくつかしていきたいと思います。
空室物件はすぐに内見できる状態で問い合わせる
退去済みや、即入居可の空室物件の場合は、内見できる前日もしくは、当日に問い合わせをしましょう。なぜなら、この時期は問い合わせをしたときには募集中でも、数日経ってからの内見の時には物件が無くなっている可能性が高いからです。
当日に問い合わせて内見したい場合には、メールではなく電話で問い合わせをしましょう。タイムラグがなく、やり取りもスムーズになります。
土日などの休日は激戦!できるだけ早めの時間に内見を
土日が休日の方は多いので、その分、激戦となることは覚悟しましょう。それを見越して、午前中の早い時間での内見をするようにしてください。一番のおすすめは土曜日の午前中です。
また、できるのであれば平日に内見することも検討してみてください。仕事場近くの物件であればお昼休みにも内見できるかもしれませんし、仕事終わりすぐに内見してみるのも良いかもしれません。
居住中物件の場合は?
この時期は、今住んでいる人が解約予告をした時点ですぐに募集をかけている物件も数多くあります。そのため、居住中での募集となり、内見することができない状況になります。そういったときにはどうすればいいのでしょうか?
まずは、同じマンションの他の部屋で内見できる部屋があれば、そこを見て参考にしつつ検討するのが一つ。
参考に見るお部屋がなければ、見ない状態で申し込みをすることになりますが、基本的には退去後のできるだけ早い段階で部屋を確認して、そのあとに進めるかやめるかの最終判断を下します。中には先行契約と言って、申し込み後の審査が通ったらすぐ契約をしてくださいね、という物件が存在します。その場合には、契約後に退去したので中を見て、やっぱりやめます、というのができない形になりますので、申し込み前に内容を確認することが必要です。
この時期の居住中物件は、退去になるまで申し込みをせずに待とうと思っても、その前にすぐに申し込みが入ってしまいますので検討しているならすぐに申し込みをした方が良いでしょう。
逆に、早い段階から募集をしているため、1番手、2番手の人がキャンセルする可能性も高いのです。そのため、申し込みが入っていてもずっと募集をかけ続けている物件も多いので、キャンセルになる可能性にかけて、申し込みがある物件に2番手3番手でも申し込みをするという選択肢もあります。
物件自体が少ないこともある
年によっては、このピーク時に募集物件の数自体が少ないことがあり、なかなか希望の物件に出会えないこともあります。それでも新生活を始めなければならない人達は、その中から選んでいくしかありません。
でも、中にはその時期に絶対引っ越さなければいけないわけではない人もいるでしょう。そういった方は、もう少し時期を外して、じっくりと物件を探してみるのも良いかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?とにかくこの時期は、たくさんの人がお部屋探しをしているので動きが早いということが分かって頂けたと思います。それを知っているだけでも、お部屋を探すところから、問い合わせ、内見、申し込みまでの流れがスムーズになるはずです。
希望エリアの相場を知り、希望の条件を明確にしておく、そしていざというときに素早く決断する、これによって希望の物件を逃してしまう可能性をできる限り低くしていきましょう。